月夜のメリーゴランド

月夜のメリーゴーランド


僕は真夜中の遊園地を
ひとりで歩く

真夜中の遊園地は
大人びた顔をしてる

無口でここちいい冷たさがある
ぼくは真夜中の遊園地が好きだ

僕はメリーゴ-ランドの前で立ち止まる
きみが好きだから
僕はいつもしかたなく乗ったけど
降りると決まって気分が悪くなった

きみはそんな僕をみて笑ってた

月の光の中で
メリーゴーランドがまわりはじめる

木馬たちが
音のない世界の中で回っている
アスファルトの上の影もまわっている


僕はいつも考える


人生がメリーゴーランドなら
悲しみが幸福をおいかけてるんだろうか
それとも幸福が悲しみをおいかけてるんだろうか


僕はいつも考える
僕がきみを追いかけてるんだろうか
それともきみが僕を追いかけてるんだろうか

答えはいつも
月の影の中。。。。
 




モノクロの恋人たち

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